◎伸縮に対する事項(目地、固定穴)
- ●SDXは熱と吸収により若干ですが、膨張します。また、その膨張は素材保管場所及び施工場所の環境により異なります。
- ●素材を並べる場合、最低5mm程度の目地を取ってください。ただし、L寸が1,800mm以上の場合、L寸方向の目地はビスの止め方により異なりますが、通常の目地よりも広く取ってください。
- ●建物など他の構造物への突き合わせも同様です。
- ●デッキなどの設計で置き敷きを検討される場合、素材の伸び、反りの発生が顕著に出る恐れがありますので、根太など下地の素材の選定および伸びを考慮した構造としてください。
- ●デッキの設計において根太ピッチの決め方については素材の厚みによって異なります。目安としましては20〜25mm厚の場合、根太ピッチが300〜350mm、30〜35mm厚の場合、根太ピッチが400〜450mmとしてください。また、ビスの径の選定については十分に注意してください。素材の伸びに耐えきれず折れてしまう場合があります。
- ●ルーバー、梁などに使用する場合、部材の伸びを吸収できる構造としてください。
(ボルト穴を伸縮方向に対しての長穴やルーズホールにするなど)
◎SDX固定方法
- ●床材、壁材等に使用する場合は必ず根太、胴縁を用いて、その上に材を取り付けてください。コンクリート面に直接板材を取り付けることは避けてください。
◎張り出し長
- ●SDX材は極力張り出し量を少なくして設計・施工してください。端部は必ず固定してください。
◎長尺でのご使用
- ●ルーバー等長尺で使用する場合、たわみや反りが発生しますので、中空部に補強材を挿入して使用ください。(補強材は錆びないものを選定してください。)
- ●長尺で使用する場合は3点以上で固定してください。
〈1〉保管について
- ●SDX材は立て掛けず、平置きしてください。変形(反り、ねじれ等)する恐れがあります。
- ●保管する場合は養生シート等でカバーするなどして、雨や直射日光、高温高湿から保護してください。
- ●工具等硬いものを落としたりしないでください。割れ、欠け、キズの原因になります。
- ●端部を硬い地面等に置く場合は衝撃に注意してください。
〈2〉加工について
- ●SDX材の加工は切断、穴あけ、面取り、切削等従来の木材と変わらない工具で可能です。ただし、釘打ちについては割れが生じる恐れがあるので、避けてください。
- ●切り屑は樹脂を含むため、土に戻りませんので、刷き集めて燃えるごみとして発生場所の自治体の指示に従い処理してください。
- ●断面を長さ方向に切断しますと反り、ねじれ等変形する恐れがあります。できるだけ避けてください。
〈3〉施工について
◎ビス打ち
- ●ビス打ちする場合、あらかじめ下穴をあけて施工してください。(割れの原因となります。)
- ●ビス打ちする際、素材の端から最低20〜25mmの位置でビス打ちしてください。(割れの原因となります。)
- ●ビスはステンレス製を使用してください。
- ●電動ドライバーを使用される場合、トルクを弱い力に設定してビス打ちを行ってください。
- ●締め過ぎて空回りした場合にはビス径を大きくして締め直してください。
◎柱埋め込み方法
- ●SDX材を柱等に使用し、コンクリートに埋め込む場合、膨張によりコンクリートを破壊したり、SDX材が割れたりする恐れがあります。そのため、埋め込み部分に緩衝材を巻くか、あるいはベースプレート式として直接コンクリートに触れないようにしてください。
◎空気穴、水抜き穴について
- ●中空の材料については端部をキャップする場合がありますが、中空部分が密封された状態では熱により空気が膨張したり、結露により侵入水が溜まりますので、必ず空気穴(水抜き穴)5Φ〜10Φを設けてください。そのとき長尺のものは数ヶ所の空気穴(水抜き穴)が必要です。
◎キャップ取り付け
- ●弊社での取り付けも可能ですが、現場にて小口のキャップを取り付ける場合、キャップは若干大きめになっておりますので、取り付けた後、カンナ、トリマーなどで面取り調整してください。
- ●キャップの取り付けは必ず専用ボンドかビスなどにより強固に接着してください。
◎接着剤
- ●SDX材同士を接着する場合、弊社推奨接着剤をご使用下さい。